名古屋芸術大学ジュニアバンド発足、結団式を行いました

【ダイジェスト】名古屋芸術大学ジュニアバンド結団式

名古屋芸術大学ジュニアバンド 発足の挨拶【本学 地域・社会連携部】

 音楽領域 ウインドアカデミーコース、弦管打コースの学生・卒業生が運営委員となり、本学の施設、設備を使い、小中学生に吹奏楽の練習や指導を行う名古屋芸術大学ジュニアバンドが発足、2023年6月3日(土) 結団式が行われました。東キャンパス3号館ホールには、入団申し込みを済ませた多数の小中学生とその親御さんが来校、ウインドアカデミーコースの学生が演奏で出迎えました。

 現在、文部科学省により学校の働き方改革が進められていますが、部活動の在り方も変わりつつあります。部活動の時間が制限される中、高い水準にある吹奏楽文化を維持・発展させるよう、本学のリソースを提供し、充実した練習や指導ができるようにしようというのが主旨。さらに、ウインドアカデミーコースの学生や卒業生の実地も兼ね、指導する側、学ぶ側の両側面から部活動地域移行化に貢献しようというものです。

 結団式は、ウインドアカデミーコースの学生による「メイクハーマイン」の演奏から始まりました。挨拶に立った遠藤宏幸 准教授/芸術学科長は、「30人くらいを予定していましたが予想を上回る69名もの方に入団いただき、非常に嬉しく思います。近隣地域だけでなく、三重県や岐阜県からもご参加いただき、こういう場が必要とされているんだなと感じます。まずは1年間、皆さんと楽しく音楽ができるように良い環境を作るようにやっていきたいと思います。初めての場所で友達もいないと不安かなと思いますが、来週から活動が始まります。その中で交流を深めてもらえればと思います。楽器の経験のある中学の子もいれば、初めて楽器にさわる小学生の子もいます。それぞれに合ったように楽しんで下さい」と小学生にもわかるよう語りかけるような優しい口調で挨拶しました。
 引き続いて運営委員の紹介がありました。メンバーは3月に卒業したウインドアカデミーコース1期生が中心になって組織され、それぞれの担当楽器とともに紹介されました。山崎力愛さん(サクソフォーン、2016年弦管打コース卒業)、高橋俊壱さん(演奏課勤務)、加藤謙吾さん(クラリネット・指揮、2022年卒業)、牧実央さん(フルート、2022年卒業)、古瀬茜さん(サクソフォーン、2022年卒業)、岩佐桃歌さん(打楽器、2022年卒業)、金原陵太さん(ホルン・指揮、2022年卒業)、馬詰夢野さん(ファゴット、2022年卒業)の8名です。

 続いて、楽器の紹介となりました。各楽器、ユーモアを交えながらの実演となり大いに会場を盛り上げます。これには事情もあります。30名ほどを想定していたところに69名の申し込みがあり、貸し出す予定の楽器の不足とパートのバランスです。当初はやりたい楽器を自由に選んでもらおうと予定していましたが、楽器の不足や初めて楽器に触れる子もおりレベルに差があるという運営課題があります。それらを上手く解消するにはバランス良くパートを選んでもらうことです。そのため、各楽器の魅力が上手く伝わるようパートごとにしっかりとアピールすることになりました。
 楽器の紹介の後、ウインドアカデミーコースによるマツケンサンバⅡとジャンボリーミッキーの演奏になると、子どもたちは身体を揺らしリズムを取り、会場はさらに盛り上がりました。
 結団式終了後も、パートごとに質問の時間が設けられ、それぞれに集まり熱心に質問する親子の姿が見られました。どのパートでも新しいチャレンジに向かう子どもたちのはつらつとした笑顔が印象的でした。

 なお、名古屋芸術大学ジュニアバンドでは皆さまのご支援をお願いしクラウドファンディングを行っています。集まった寄付金は活動費に充てさせていただきます。