学校部活動地域移行支援事業 名古屋芸術大学ウィンドオーケストラin碧南

 名古屋芸術大学は、部活動の地域移行支援事業に取り組んでいます。本年度は碧南市と連携し、一回目の2023年7月には演奏指導・本学学生による演奏会、二回目の2023年11月には演奏指導、最終回の2023年12月には演奏指導と本学学生による演奏会支援を行うことになりました。
 第一回の今回は、2023年7月1日(土)に行われた碧南中央中学校での演奏指導と演奏会『名古屋芸術大学ウィンドオーケストラin碧南』の様子をご紹介します。

碧南市の中学校で演奏指導

 本学取材班は碧南市の五つの中学校の一つ、碧南市立中央中学校に伺って、本学音楽領域弦管打・ウインドアカデミーコースの学生が参加した吹奏楽部の練習を取材しました。
 まずは、それぞれのパートに分かれて1時間程度、楽器の特性や音の出し方、イメージの作り方などを指導しました。はじめは硬くなっていた吹奏楽部の生徒さんも次第に打ち解け、本学学生に分からないところや日頃悩んでいることなどを質問しながら、有意義な練習ができたようです。最後に、コンクールで演奏する「ベンスルダトゥの3つの冠」を生徒さんと合奏しました。
「各パート揃っての合奏は今日が初めて」とのことでしたが出来は上々。演奏後は早速、課題点や練習方法について時間を惜しんで意欲的に本学学生と話し合う生徒さん達が印象的でした。

担当の伊藤奈々先生より

「短い時間でしたが、学生さんから教えていただいたことや間近でよい音に触れた経験が、今後の演奏に生かされるとよいと思います。」

碧南市文化会館ホールで演奏会『名古屋芸術大学ウィンドオーケストラin碧南』

 前半の部では、碧南市の各中学校吹奏楽部がコンテストに向けて取り組んでいる曲や「アメリカンエレジー」「ルイ・ブルジョアの讃美歌による変奏曲」などを演奏。後半の部では、皆さんに馴染みの深い曲目を選んで演奏し、手拍子に包まれて演奏会は大盛況で終了しました。

碧南市教育長 生田弘幸氏の挨拶

 今日は名古屋芸術大学より、竹内先生、遠藤先生、学生のみなさん50名ほどをお招きしました。こうした会を開くのは初めてかと思います。
 これからの時代の中で、部活動をより一層高めていきたい、より良い環境の中で、子供たちが学んでいけるような体制を整えたい。それには専門性の高い指導者が何人も必要となってくる。特に今回のような吹奏楽の世界では、多種に渡る楽器を一人で全て指導するのは難しい。そこで今回名芸大にご協力いただだいた次第です。
 今日の午前中は各中学校で名芸の学生さん方に指導をしていただきました。子供たちにとって身近な存在で、大人たちほど目線が高くない学生さんのアドバイスは、後で感想を聞きますと、「すごく良かった」ということでした。
 本日のことからも、やはりより一層そうした機会を多くして、良質な部活動環境を作って、皆さんにより専門性の高い、子供の頃から指導が受けられる体制を作っていきたいと思います。これは教育委員会の願いでもあります。