舞台芸術領域 3年生発表公演「ピノキオ」を上演

※都合上、一部シーンをカットしたダイジェスト版となります

 2023年8月25日(金)・26日(土)、東キャンパス8号館2階スタジオにて、舞台芸術領域 3年生発表公演「ピノキオ」を上演しました。この公演は、舞台領域第1期生である3年生がこれまでに学んできたことを披露する公演で、鳴海康平 准教授が主宰する第七劇場で2017年に初演された「ピノキオ」をリメイクしたもの。脚本は鳴海康平先生、身体指導・振付を浅井信好 講師、演者は木母千尋さん(第七劇場所属、本学非常勤講師)、山形龍平さん、増田知就さん、味潮浅利さん、國富花音さん(音楽総合コース2年)と國富さん以外、脚本も演者もすべてプロの手によるもの。舞台領域3年生はリメイクにあたり制作、舞台美術、照明、音響をリニューアル、作品の意図を読み取り自分たちですべてを再構築しました。ミニマルな舞台装置を使い“見立て”を多用する鳴海演出とはまた異なった、大きなセットや実験的な照明など、舞台演出の王道ともいえる作品に仕上がりました。

 金曜日の公演直前に行われた公開ゲネプロには、舞台芸術領域の丹羽康雄 特別客員教授、市来邦比古 特別客員教授も参加し、学生に改善点や検討すべき点を共有する講評会が開かれました。丹羽先生からは鯨の体内の場面で使う大きなセットについて「奥に見えていた大きな装置、これが前に出てきたらいいなと思っていましたが、それが思った通りに出てきてとても良かった。転換を見せるところがダイナミックで演劇っぽく感じました。人が見えてもかまわないので気を付けてやってください。とても良いアイデアだと思います」との言葉をいただきました。
 市来先生からは「細かなことをいえばいろいろとありますが、本当にご苦労さまです。良い舞台になっていると思います。皆で力を合わせて舞台を作ることができているし、若いうちだからできることもあります。いまできることをやって欲しいと思います」と励ましの言葉をいただきました。「本当に良い作品になったと思います。学生の皆さんを見ていると3年間取り組むとこうも変わるのかな改めて思います。少し気が早いですが、卒業公演まであと1年半あります。自分たちのやりたいことをどんどん出してくれると嬉しいなと思います」(丹羽先生)と、二人ともからお誉めと励まし、また期待するコメントが聞かれました。

 金曜、土曜の2公演とも大きなトラブルなく無事に終演。多くの方にご来場いただき、学生たちにとって大きな経験となりました。