こどもデザインだいがく2023 冬 ~クリスマスツリーにチャレンジ~ 巨大ツリーを完成

 デザインを楽しみながら体験しデザインについて子どもたちに知ってもらおうと例年開催している「こどもデザインだいがく」。この冬は、「クリスマスツリーにチャレンジ」ということで、参加者みんなで力を合わせて大きなクリスマスツリー作りにチャレンジしました。

 2023年12月23日(土)、西キャンパス 体育館に参加者が集まりました。子どもたちとお手伝いするこどもデザインだいがく卒業生に加え、今回は、脚立に登ってツリーを積み上げる作業が必要なためスペースデザインコースの学生、卒業生も助っ人として加わります。ツリーの素材となるのは、養生に使われるプラスチックダンボール(プラダン)。養生用の通常のプラダンは、通常のものよりも柔らかく、子どもの力でもカッターナイフなどで簡単に切ることができ扱いやすいのが特徴。白色のものが用意され、スチロールや風船などのオーナメントの素材も白で統一、白い大きなツリーを目指します。

 まずは、ツリーを構成するプラダンを切ってパーツを作るところからです。パーツ作りといっても簡単で、幅910×長さ1820のいわゆる三六判サイズを斜めに半分にカットするだけ。1時間ほどかけて子どもたちはたくさんの三角形のパーツを切り出しました。この三角のパーツを16枚、ガムテープで貼り合わせ八つの角を持つ星形(八芒星)の形を作ります。これがツリーの一番下、土台となります。その上に、土台と同じ16枚のパーツで作った八芒星の形を乗せ、さらにその上に8枚のパーツで作った四本角の四芒星、てっぺんには半円に切ったパーツを組み合わせて乗せます。スペースデザインコースの学生、卒業生が脚立に載り、慎重にバランスを取りながらツリーを乗せてゆきます。子どもたちが固唾を呑んで見守る中、ツリーを積み上げました。中心部には脚立が入っているものの、プラダンで作ったツリーだけで自立しました。オーナメントを飾り付け、巨大なクリスマスツリーが完成しました。
 構造を考えたのは、PLAY! PARK キュレーターの小栗里奈さんとデザイン領域 西岡毅 講師。三角のパーツで組み合わせる構造はトラス構造と呼ばれ、鉄橋や電波塔に使われている構造。名古屋のテレビ塔や東京スカイツリーも同じトラス構造です。「上手くいって良かったです。積み上がらないかと心配していましたが、みんなで協力して高いツリーが完成してほっとしました。5m以上になったと思います」と西岡講師。子どもたち同様、ツリーを眺めて満足感にひたります。

 完成したあとは、ツリーを囲んでクリスマスパーティです。お菓子とジュースで乾杯しました。小栗さんからは「こどもデザインだいがくが2018年に始まり、みんなのものづくりのレベルがすごく上がってきて、こんなにすごいものもできるようになりました。次も、もっともっと面白いことができるよう計画していますので楽しみにしていて下さい」と作ることの楽しさを子どもたちと分かち合いました。 次回のこどもデザインだいがくは、3月に開催予定。どんなものを作るのか、お楽しみに。