「OSAKA INTERNATIONAL ART 2025」に大学院生、卒業生が出展、作品を展示

 2025年5月31日(土)~ 6月1日(日)に大阪城ホールで開催された国際的アートフェア「OSAKA INTERNATIONAL ART 2025」に、本学大学院 美術研究科 都築真由さん、中島梨瑠さん、若林凛さん、卒業生の秋元真愛さん、川平遼佑さん、福本百恵さんが出展、作品を展示しました。
 「OSAKA INTERNATIONAL ART 2025」は來住尚彦学長が総合プロデューサーを務めるアートフェア。各国大使館・領事館の推薦する国内外115のギャラリーが一堂に会し、現代アート、古美術、近代美術、工芸、デジタル作品などを展示・販売するもので、大阪・関西万博に合わせて初開催される新しいアートイベントです。
 開催日前日の5月30日、プレスビューが行われ、出展者のコシノジュンコさんとともに來住学長がメディア対応しました。「ものには価値と価格という2つの側面があります。日本人は価値を認めることはありますが、それを価格に転換することが苦手に思います。日本の文化は素晴らしいですが、文化を経済に結びつけるということも重要です。『大阪でアートを買おう!』というキャッチコピーにしましたが、皆様に珠玉の作品に出会ってぜひ持って帰っていただきたい。アーティストに代わってお伝えするのがプロデューサーの使命だと考えております」と熱い思いを語りました。

 大学院生の展示は昨年の卒業制作作品を中心に、卒業生の展示は販売を視野に入れた作品の出展となりました。  大学院 洋画制作 若林凛さんは「最新鋭の作家さんの作品が展示されていて緊張感があります。こうした展示の機会は初めてですが、こうした場でお客様に自分の作品をどう見てもらえるか、勉強になるかなと期待しています。現代アートの作品が多い中で、自分のような古典的な絵画はちょっと珍しいかもしれません。線一本一本にこだわって描いています、ディテールまで見て欲しいですね」と期待を語りました。
 日本画制作の中島梨瑠さんは、「これほど規模の大きなアートフェアに出展できるっていうことが、まずすごく嬉しいです。展示されている作品を見せていただきましたが、今活躍されている作家さんならではの迫力を間近で浴びて、刺激になります。プロってかっこいいな、というのを実感しました。自分だけの作品というか、自分の個性が出せるものを探していきたいと強く感じました。院生になって今回のように声をかけていただく機会が増え、ただ学校で描いて訓練しているだけでは作家としては成り立たないな、と思うようになりました。作家としてやっていきたいと決意が固まってきました、自分というものを見つけていけたらと思っています」と大きな刺激になったようです。
 卒業生では、gallery UGから川平遼佑さんが作品を展示。福本百恵さんは、名古屋芸大 Gallery BEからということで広い展示ブースを使い、個展さながらの展示となりました。
 アートと社会との新しいつながりを感じさせる、意義深いイベントとなりました。