本学美術領域日本画コース元教授の市野鷹生先生が主催する「日本画璨 sun 展」が10月20日(火)からギャラリー名芳洞(中区錦1丁目)で催されています。
今回で12回目を数え、毎年4月に開催していた本グループ展ですが、本年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け10月に延期してのオープンとなりました。
出品者は前述の市野先生を始め、日展特選画家を含む13名で、日本画の伝統を守りながら、表現の可能性を押し広げる意欲的な作品が本年も数多く出品されました。
「いつ収束するかわからない、コロナと共存しなければならない現状ならば、どこかで腹をくくらないと我々の文化が滅んでしまいます。世界のアートシーンも動き始めていますよ。。。動かなきゃいけない、それが正解だと思います」
「このグループ展は、作品の優劣を競いあう一線から離れた日展OBが絵を描く本来の意味に立ち返り『やろうぜ』という気軽さで集っています。だから上下関係が全然ないんですよ。それが秘訣ですかね。それと観に来てくれる方が大勢いらっしゃって励みになっています。やっぱり見てくれる人がいるといないとではハリが違いますね」
「みんな頑張ってますからね、頑張っていい作品をつくり、我々よりずっと前に個展等をやってます。こっち側もちょっと負けちゃいかんぞと刺激を受けています。 先程も元教え子が作家として来てくれました。当時言うこと聞かないヤツが伸びてきた(笑)。自分ってのがあるヤツの方が伸びますね。あんたは言うこときかんかったから良かったと言っています(笑)。コロナ渦でも、気をつけることは忘れずに、一緒にどんどん発表しどんどん観に行きましょう」
「第12回 日本画璨 sun 展 」のオープン時間は10:00〜18:00、最終日10月25日(日)は16:00までとなっています。たくさんのご来館をお待ちしております。
コロナ渦の平日にも関わらず、本学の学生やOBを始め、多くの方が訪れていました。
「今年から璨 sun 展が10月開催に変わり、来年の4月の画廊の予定がが空いてしまいました。じゃあ、僕の個展をやろうかと」と快活に笑う市野先生。意欲的な姿勢はご健在です。