テキスタイルデザインコース、羊毛から糸を紡ぐ体験、
織物サンプルを元にラグのデザイン

 テキスタイルデザインコース2年生と3年生は、今年4月に羊からの毛刈りと洗毛をおこないました(記事はこちら)。  同年6月22日(火)の今回はその羊毛を使って、カーディングと呼ばれる繊維を揃える作業、糸を紡ぐスピニングの作業を体験しました。
 カーディング作業では「ハンドカーダー」という器具を使い、毛の流れを一方向に揃え、ゴミや汚れを取り除いてフリースと呼ばれる糸を紡ぐ前の状態まで毛を整えます。
 次のスピニング作業では「スピンドル」と呼ばれる器具を使って糸を紡ぎ出していき、いよいよ、ようやく、私達が普段目にする「毛糸」が姿を現しました。
 学生達は毛刈りから始まった一連の作業を楽しみながら、毛糸の素材への理解と1本の毛糸の貴重さを学んだようです。
 さて、この体験授業の最終目標は「紡いだ毛糸を使ってラグの織物サンプルを作成」することなのですが、学生達は3つのチームに分かれ、作業の合間を縫って担当の貝塚先生を交えてデザインの打ち合わせが始まっていました。
 ターゲットとなるユーザの設定、デザインコンセプトやブランドネームに始まり、今回自分達が糸に仕上げた「チェリオット種」と組み合わせる他種毛糸の選定や織り方・組み方など、決めることや課題は多岐にわたりましたが、学生のやりたいことに寄り添い、モチベーションを上げる貝塚先生の上手な指導もあり、プロジェクトはとても良い方向に進んでいる印象でした。
 最終のプレゼンテーションが今から楽しみです。

貝塚先生

羊毛

カーディング

スピニング

毛糸

織り

織物サンプル

デザイン案