建学の精神
「至誠奉仕」(しせいほうし)
「誠実な心で、子どもを含む様々な人に接するとともに、自らの学問や技術を伸長させることで芸術や教養、教育・保育の力を養い、これをもって社会と文化に貢献する」
名古屋芸術大学の目的及び教育理念と目標
大学の目的
本学は、教育基本法及び学校教育法の趣旨に則り、芸術に関する専門の学術技芸及び人間発達に関する専門的知識を教授研究し、並びに広範な展望の下、歴史及び社会に位置づけるべき総合的教養を授け、もってわが国の芸術文化及び人間発達の創造発展に寄与しうる人材を養成することを目的とする。
大学の教育理念と目標
本学は、知性と感性のバランスのとれた教育理念に基づき、分野横断的取組みによる新たな価値の創造を実現する。キャリア教育の取組みを強化し、自治体や企業との連携を進展させ、芸術による教育・研究を発展させ地域・社会に貢献する。
学部・学科の目的及び教育理念と目標
芸術学部の目的
音楽領域、舞台芸術領域、美術領域、デザイン領域及び芸術教養領域における知識・能力を有する人材を養成するとともに、他者との協働に必要な言語力や論理的思考力、グローバル社会で必要とされる語学力等を有し、芸術を媒介としながら、主体的に社会へ参画していく能力を有する人材を養成する。
教育学部の目的
保育・初等教育にかかわる理論ならびに技術の教授を通して、豊かな感性を備え、真に子どもの成長・発達を支えることのできる保育者・教育者を養成する。
芸術学部の教育理念と目標
芸術に関する専門の学術技芸を教授し、歴史的・社会的視点にたった芸術教育を施すことにより、地域・社会に貢献しうる人格の形成を目標とする。
教育学部の教育理念と目標
保育・教育の理論とスキルを学び、実習等の経験を積み上げ、芸術的感性を備え、教育・福祉の両面で、子どもの成長・発達を支える力を獲得し、地域に貢献できる保育士、幼稚園・小学校教諭を育てる。
芸術学部芸術学科の3つのポリシー
アドミッション・ポリシー
芸術に創造的な価値を見いだし、自己の潜在能力を導きだし、それらを通じて社会に貢献することを志す人材を育成するため、学部が掲げる目的や教育理念と目標を理解し、かつ領域単位で掲げる以下の「求める学生像」が備わっている人材を求める。
求める学生像
- 音楽領域
音楽への意欲と情熱、音楽の理論と実技・実践を学修する勤勉性と能力、芸術文化への幅広い視野と関心、音楽への発展を通じて文化的な社会を形成する視点を有していること - 舞台芸術領域
舞台芸術(音楽・演劇・舞踊)と社会におけるそれらの価値や役割に強い情熱と関心と学修意欲を持ち、豊かな創造力と想像力、コミュニケーション力を活かして、舞台芸術の発展と舞台芸術を通した社会課題の解決に臨む意欲があること - 美術領域
美術に対する関心や探求心があり、制作や表現に対して創造的な価値を見いだし、それらを通じて社会に貢献することを志す、幅広い視野と意欲が備わっていること - デザイン領域
デザインに対する関心や探究心があり、モノづくりや思考を通じて、様々な問題を解決することで社会に貢献することを志す、幅広い視野と意欲が備わっていること - 芸術教養領域
芸術学部に設置する各領域各分野をはじめ、現代の多様な文化や社会に関心があり、自らの発想と知恵、感覚をいかしつつ、地域と社会がかかえる課題を協働して解決していく意欲があること
カリキュラム・ポリシー
芸術文化の発展と地域・社会に貢献するため、各領域の専門教育を充実させ、領域横断的に広く学ぶことでキャリア形成も複眼的に図っていくことができるカリキュラムを編成している。
ディプロマ・ポリシー
専門的実践を通じて社会に寄与する能力と知識を備え、所定の単位を取得した者に学士(芸術)の学位を授与する。
教育学部子ども学科の3つのポリシー
アドミッション・ポリシー
高度な実践力を備えた保育士、幼稚園・小学校教諭、あるいは子どもたちとの様々な関わりを通して社会に貢献することを志す人材を育成するため、学部が掲げる目的や教育理念と目標を理解し、かつ以下の「求める学生像」が備わっている人材を求める。
求める学生像
- 子どもが好きであり、高い倫理観と豊かな人間性が備わっていること
- 将来、保育士、幼稚園教諭、小学校教諭などの保育・教育職、あるいは子どもたちに関わる各分野で活躍したいという意欲があること
- 協調性を備え、高いコミュニケーション能力が身についていること
- 議論を通して学びを深めようとする好奇心や探求心があること
カリキュラム・ポリシー
保育士養成課程、幼稚園および小学校教諭養成課程の3課程を創造的かつ計画的に組み合わせて学ぶことで、多様性が求められるキャリア形成に即応し進路を明確にするカリキュラムを編成している。
ディプロマ・ポリシー
「建学の精神」に基づき、「芸術」に根ざした人間性、感性、創造性、教養、そして「わからないことを愉しむ」という姿勢を備え、教育あるいは保育分野における基礎的な専門知識と技術を活用しつつ、正解のない多様な課題に対し、他者と協働しながら「あそび心」をもって取り組むことで、子どもの発達を支援し、地域に貢献しつつ成長し続け、新たな価値を創造できる資質・能力を獲得した者に、学士(教育学)の学位を授与する。この際に参照される具体的な資質・能力を、以下の<到達目標>に示す。
教育学部のカリキュラムマップ(到達目標)
【芸術的態度】
- 正解のない課題に取り組み、「わからないこと」を愉しもうとする態度をもつ者。
- 創造性、探究心、論理性、問題解決力を発揮しつつ、知識・技術を総合的に活用しようとする者。
- 多様な状況や課題に対して柔軟に対応し、解決を図ろうとする者。
- 培った人間性と感性を基に、様々な分野を横断した視点から、新たな価値を見い出そうとする者。
【知識・理解】
- 子どもの発達に関する基礎的な専門知識を身につけた者。
- 専門分野における理論や技術を、幅広い教養とともに身につけた者。
- 社会および専門分野の諸課題について、多角的かつ体系的に理解する者。
【関心・意欲】
- 社会の変化や専門分野の発展を積極的に学び、「わからないこと」を愉しみながら、自己成長を続ける意欲を持つ者。
- 異文化に対する理解を重視し、主体的に課題を見い出し、「あそび心」をもったうえで、専門的な視点から解決しようとする意欲を持つ者。
- 自主的に学修・研究や成果発表を行い、地域社会と連携しながら実践を積み重ねようとする者。
【思考・判断】
- 専門的な知識や教養を生かし、多角的・批判的かつ「あそび心」をもって思考しようとする者。
- 子どもの最善の利益を最優先に考慮し、適切な判断を下す力を身につけた者。
- 社会や専門分野における課題について、最新の知識や教養に基づき、現場での実践にふさわしい判断ができる者。
【技能・表現】
- ICTを含む専門分野の技術を修得し、実践で活用できる者。
- 社会や他者に配慮しながら、自らの考えや意志を適切に表現する力を身につけた者。
- 他者の視点を理解しつつ、自分の意見を発信する力を身につけた者。
【コミュニケーション・人間関係】
- 倫理観を持ち、自己および他者を尊重する姿勢を持つ者。
- 円滑なコミュニケーションを通じて、協働しながら課題を解決しようとする者。
- 他者と協力しながら、新たな価値の創造に向けた建設的な対話を行う者。
【子どもに対する姿勢】
- 子ども一人ひとりの多様な背景をふまえ、適切に理解しようとする者。
- 子どもの発達状態を把握し、強みと課題を見出す力を身につけた者。
- 専門知識を基に、子どもの成長に寄与する課題設定と支援を行う姿勢と力を身につけた者。
- 普遍的な価値を重視しつつ、変化する環境に応じた柔軟な姿勢をもって、誠実に子どもに向き合う者。
名古屋芸術大学大学院の目的及び教育理念と目標
大学院の目的
名古屋芸術大学大学院(以下「本大学院」という)は、芸術の理論及び応用並びに人間発達の理論及び応用を教授研究し、その深奥をきわめて、文化の進展に寄与することを目的とする。
大学院の教育理念と目標
本課程は、芸術及び人間発達について自立して創作、研究活動を行うことができる芸術家、研究者等の専門的職業人として、社会で幅広く活躍できる人材を育成し、国内外の芸術文化の発展および社会に貢献する。
大学院研究科の目的及び教育理念と目標
大学院音楽研究科の目的
学士課程における音楽芸術の基礎教育からさらに高度な専門的探求を目指し、音楽芸術の創造発展に寄与する専門家を育成する。
大学院美術研究科の目的
学部教育で修得した技能と芸術理念にもとづき、創作に関する、より専門的・体系的研究を行い、高度の作品(論文を含む)に結晶させることを目指すことで、次代を担う美術研究者を育成する。
大学院デザイン研究科の目的
学士課程でのデザイン教育を踏まえ、より高い専門的機能に携わるための知識と技能の習得を目指し、『多様なフィールドで次代をリードできる人』を育成する。
大学院人間発達学研究科の目的
幼児・初等教育及び発達支援の分野に関わる総合的・学際的な教育研究を通して地域社会に貢献できる高度な専門的職業人を育成する。
大学院音楽研究科の教育理念と目標
研究科における高度な専門教育と自立した研究活動を通じ、音楽芸術の研究者・芸術家として幅広く活躍できる人を育成し芸術文化の発展および社会に貢献する。
大学院美術研究科の教育理念と目標
研究科における高度な専門教育と自立した研究活動を通じ、美術の専門的機関等で幅広く活躍できる人を育成し芸術文化の発展および社会に貢献する。
大学院デザイン研究科の教育理念と目標
研究科における高度な専門教育と自立した研究活動を通じ、デザイン分野の研究者・デザイナーとして幅広く活躍できる人格の形成を目標とし、芸術文化の発展および地域・社会に貢献する。
大学院人間発達学研究科の教育理念と目標
幼児・初等教育及び発達支援に関する諸問題の探究・解決に資する高度な専門的能力と感性を備えた職業人を育成し、健やかな子どもの成長の保証を通して地域・社会に貢献する。
大学院音楽研究科の3つのポリシー
アドミッション・ポリシー
学士課程における音楽芸術の基礎教育から、より高度な専門性を探求し、社会における音楽芸術の創造・発展に寄与する人を求める。
カリキュラム・ポリシー
音楽芸術への深い理解、自己創造力を高めるために、専門性の高い研鑽の場を提供し、社会的に認知され得る、学術的教養を備えた人を育成する教育課程を編成している。
ディプロマ・ポリシー
定められた課程の中で、各々の専門分野を深く追求し、専門家として活動できる能力を有し、さらに自ら音楽芸術の内面的深化を図り、社会に貢献でき得る者に修士(芸術)の学位を授与する。
大学院美術研究科の3つのポリシー
アドミッション・ポリシー
美術の社会に対する可能性と創造的価値を踏まえ、真理の探求とともに美術における未来への貢献を志す人を求める。
カリキュラム・ポリシー
主体となる研究領域の高度な修得を踏まえ、関連する技能や理論をも備えたカリキュラムを編成している。
ディプロマ・ポリシー
美術のより高度な専門的能力と知識を備え、所定の単位を取得したものに修士(芸術)の学位を授与する。
大学院デザイン研究科の3つのポリシー
アドミッション・ポリシー
デザインの広域に及ぶ可能性と創造的価値を踏まえて、同時代から未来へ貢献することを志し、独自の研究テーマを持った人を求める。
カリキュラム・ポリシー
各専門分野での特論と、広く特講を開講している。関連領域で、各専門分野の演習を開講しており、より高度な専門知識と技術を修得できるカリキュラムを編成している。
ディプロマ・ポリシー
より高度な専門性と、デザインの多様な分野を横断的に試行し、広く社会に寄与できる能力と知識を備え、所定の単位を取得した者に修士(芸術)の学位を授与する。
大学院人間発達学研究科の3つのポリシー
アドミッション・ポリシー
今日の社会状況に置かれた子どもへの関心と問題意識をもち、幼児・初等教育あるいは発達支援の研究および実践を通して地域社会に貢献する強い意志をもつ人を求める。
カリキュラム・ポリシー
幼児・初等教育の本質と意義の探究および子どもの発達支援の理論・技能・実践の修得を図るカリキュラム編成により、研究能力と実践現場での指導性を備えた専門的職業人を養成する。
ディプロマ・ポリシー
教育・発達支援の専門的職業人としての力量を身につけ、幼児・初等教育または発達支援に関わる研究を完成させ、修士論文審査に合格した者に修士(教育学)の学位を授与する。
名古屋芸術大学のアセスメント・ポリシー
アセスメント・ポリシー
本学は、「建学の精神」、「大学の目的」を実現するために、 その方針として3つのポリシー(アドミッション・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、ディプロマ・ポリシー)を定め、 教育活動を推進し教育の質保証と改善に努めます。これらの方針の達成状況、教育効果並びに学生の学修成果に対する 測定・評価指標は、大学、学部・学科、科目の3つのレベルに対して、全学として定めます。