• 芸術学部 芸術学科 音楽領域 ダンスパフォーマンスコース
  • 芸術学部 芸術学科 音楽領域 ミュージカルコース

柘植 万梨恵

つげ まりえ

講師

幼い頃から舞台に憧れ、合唱団、児童劇団に入団
声楽、クラシックバレエ、ジャズダンス、タップダンス、演劇を学ぶ
名古屋芸術大学音楽学部声楽科ミュージカルコース 卒業
NPO法人 JOY Kids' Theater 講師
Smile musical academy 講師
ミュージカルユニットFunnyBonesメンバー

ひとつのことに打ち込める時期

本当にミュージカルのことしか頭にないような感じ

ミュージカルコースの卒業生ですね。いつ頃からこの世界を考えていたのですか?

物心ついた頃から歌が好きでした。合唱団に入り、そこでミュージカルをやるので、自然にミュージカルに触れました。お芝居も大好きになり、NHKの児童劇団に入り、そこで本格的な舞台も経験しました。合唱団が小学3年生、児童劇団が中学生からでした。部活で演劇部にも入っていましたし、ずっと舞台にかかわることをやっていました。ダンスは本格的に舞台の道を志そうと思うようになってから始めたので、ちょっと遅くて15歳になってからなんです。公演のためのダンスは児童劇団でもやっていましたが、そこから本格的に始めて、もう毎日のようにレッスンに通っていました。大学へは、高校生のとき巡回公演でミュージカルコースの先輩たちが学校に来て、それを見てこの大学に入りたいと思いました。

親御さんは心配しませんでしたか? 舞台の演者になることを心配する方も多いですが

うちの親は応援してくれていました。本当に感謝ですね。まずは大学に行くということが大きなことだったと思います。大学ではないところにというと、やはり心配しただろうと思います。専門的に学べて、大卒という資格も取れるということで納得してくれていました。
学生生活は、本当にミュージカルのことしか頭にないような感じでした。授業の後もすぐにレッスンに行き、歌って踊っていました。ミュージカルコースができて間もない頃でしたが、すごく活発な活動をたくさん学外でもやっていました。韓国に行ったり、全国ツアーもありました。それに出演するためのオーディションがありましたが、1年生のときに受かって、本当にいい経験をさせてもらいました。

学生生活で、自分にとって一番大きかったことはなんですか?

やはり出会いですね。先生だったり、仲間だったり、そのつながりで今も仕事になっています。それから、あれだけ打ち込める時間を持てたこと。自分がやりたいことに向かって、ただ頑張ることができた時間はとても貴重でした。学生と言ってもプロダクションのような感じで、競争心を持ちつつ、お互いを高め合う生涯の仲間たちと出会えました。卒業後は卒業生でカンパニーを立ち上げ、今でも一緒に舞台に立っています。学校の中にいる間に人と出会って自然とコネクションを作ることができたことは、本当に大きなことですね。

今は、いろいろなことができなければいけない

ご自身はミュージカルに打ち込んできたわけですが、学生やこの頃の若い子に教えることに難しさはありますか?

今は、みんなの興味が多岐にわたっていると言うか、私たちの頃とは違いますね。ミュージカルダンサーとしても、以前ならバレエとジャズダンス、しかし今はヒップホップも踊れなければいけないし、いろいろなことができるようにしなければなりません。さらに、アクセスできる情報量も増えて、興味もさまざまです。ミュージカルも好きだけど、アニメの世界も好きという子がたくさんいて、私たちの頃のようにひとつのことだけに向かうのではなく、広がったように感じます。2.5次元ミュージカルもありますしね。だからと言って決して熱が下がったわけではなく、常識が変わっているというか、取り組み方も指導も対応して変わっていかなければいけないと思っています。根本的な舞台に対する姿勢などは不変で、今も通ずるものがあると思うので、新しいことと変わらないことの両方、うまく伝えていきたいですね。それから、今の学生は自分の感じていることをうまく出せない、出すことが苦手な子が増えているように感じます。ひとりひとりと話すと、こういう子だったんだとわかる。コミュニケーションの問題なんですね。人によって響く言葉は違うので、どう伝えたらいいのかということをこの頃はよく考えています。