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【コミュニケーションアート•工芸コース×竹田印刷株式会社】セラミックタイル美濃2024をタイルで彩るプロジェクト完了

2024.04.02

産学官連携

年末に多治見市モザイクタイルミュージアムと長江陶業株式会社の見学を終え、年明けからは実際にデザインを考え、作品制作が始まりました。アトリエには床一面に原寸大の設計図が敷かれ、その上でパーツの制作が進められます。壁一面カラフルなお花で埋め尽くされるデザイン画から、完成を見るのがとても楽しみになりました。

準備段階で苦労したところを伺うと、花のパーツを制作する際に、それぞれの制作者の個性が出てしまい、花によって雰囲気がバラバラになる時期があり、軌道修正が大変だったと振り返っていました。

会場には各業種のメーカーブースが並んでいましたが、その中でも本学が担当したブースは手作りならではの温もりがあり、いい意味で異色のブースとなっていました。学生の作業する姿を、足を止めて眺めるお客様の姿も多くみられました。

今回のプロジェクトをお声掛けいただいた竹田印刷株式会社のご担当者様からも、とても評判がよく他にない展示ができてよかったです。とおっしゃっていただきました。

会場の作業では、茎の部分のうねりなど不自然な枝の出方がないように並べるという点に気を付けて作業したそうです。4日という長丁場のプロジェクトでしたが、「これ学生さんが作ったの?」「ほしい!」「ファンタスティック!」といったお客様からの声に元気をもらい、あっという間に終わってしまったようです。

壁面の作品制作と同時に、来場者の方が10cmほどのコルクボードにタイルを張り付け、花をデザインするというワークショップも開催し、お客様が作った花も作品に取り込んでいきました。このワークショップは4日で50名を想定していましたが、予想をはるかに上回り、100名を超えるお客様に参加していただきました。

今回のプロジェクトを通して、感想を伺うと、「最近はタイルの需要が減ってきていると聞きましたが、こうやって、実際目にして、体験して、良さを知ってもらって。今後DIYなどでもタイルを使ってくれる人が増えたらうれしです。」と話してくれました。

今回のプロジェクトを担当された松岡教授は「ゴールをどこに設定するかという見極めが難しかったです。タイルはきちっとしてしまうと無機質になってしまうから。バランスを崩すくらいのことをしないとカッコよくならないんです。学生たちはどうしても個性を出してしまいがちなんですが、全体として作品にする場合のやり方として、今回はとてもいい勉強になったと思う。」と今回のプロジェクトを振り返っていました。

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