お知らせ

【教育学部】生活科の教科書分析を通して、学びの本質を探る

2025.05.20

子ども学科

教職課程の必修科目「生活科指導法」では、生活科の特色である「具体的な活動や体験を通して学ぶ」学習スタイルを理解するため、教科書分析を題材にした授業が行われました。

現在、生活科の教科書は7社から発行されています。それぞれの教科書には、多様な自然や季節、動植物に関する題材が掲載されており、実は「学びの資料の宝庫」といえるほどの内容が含まれています。

今回の授業では、受講生を7つのグループに分け、各社の教科書(上巻)から自然・季節・動植物に関するページを中心に、次の3点について調査・分析を行いました。

①どのような植物が取り上げられているか
②どのような動物が登場しているか
③どのような学習活動が展開されているか

その結果、51種類の植物、24種類の動物、69種類の学習活動が確認されました。これにより、生活科における自然との関わりやアウトドア的な知識の重要性が浮かび上がりました。

授業でまとめられた各グループの分析結果は、担当教員によって「生活科指導法(SS)通信」全7ページとして編集され、教育現場で活用できる「春・夏の自然・季節を題材にした学習活動事典」として受講生に提供されました。

生活科の深い学びを支える視点を体験的に理解する機会となった、実践的な授業の一コマです。