【教育学部】小動物とのふれあい体験を実施しました
2025.05.27
子ども学科
名古屋芸術大学では、保育者を目指す学生たちが子どもと自然との関わりを深めるための実践的な学びとして、「保育内容演習環境」の授業の一環で、小動物とのふれあい体験を毎年実施しています。
今年度の受講生を対象に行ったアンケートでは、全員が幼少期に虫を追いかけた経験がある一方で、62%の学生が現在は虫が苦手であると回答しました。理由としては、「動物に触れる機会が減った」「観察力が上がり、細かい動きに恐怖を感じるようになった」「鱗粉や体液を見たことがある」「オスがメスを捕食する場面を見た」など、恐怖体験や接する機会の減少が背景にあることが分かりました。
こうした傾向は、将来子どもたちに自然とのふれあいを提供する立場となる学生にとって、大きな課題です。保育所保育指針や小学校教育でも大切にされている「動物とのかかわり」を、苦手意識から避けてしまう可能性があるためです。
そのような背景から、今年度もダンゴムシ、ミミズ、カブトムシの幼虫、カタツムリ、ヤモリ、カエル、イモリ、ザリガニ、フナ、ドジョウ、ハムスターといった小動物を用意し、学生たちが観察・ふれあう体験を行いました。学生たちは7つのグループに分かれ、順番にケージに入った動物たちを観察。悲鳴をあげつつも、興味深そうにじっくり見たり、触れてみたりと、貴重な体験の場となりました。
今後もこうした体験を通じて、自然とともにある保育の在り方を学び、子どもたちに豊かな自然体験を提供できる保育者を育てていきます。