芸術大学だからできること

本学は、大学・企業・政府や自治体が協力しプロジェクトを行う「産学官連携」に、積極的に取り組んでいます。これまで、多くの企業、自治体等とたくさんのコラボレーションプロジェクトを行ってきました。芸術が社会にもたらす意義や活力は広く認知されるようになり、ますます重要性が高まっています。通常の大学とは異なり、本学は芸術の力を社会に提供していくことが大きな使命であり、また最大の特長だと考えています。こうした活動を通し、地域社会に貢献するとともに、学生が将来に向けてより多くの社会的な経験を積むことにもつなげています。本学の産学官連携プロジェクトについてご紹介致します。

濱田 誠

学生と企業と大学、それぞれがメリットを得られるように

広報企画部長兼企画室長 濱田 誠

 大学における産学官連携が声高に叫ばれて久しいですが、それは2006年の教育基本法の改正によって大学の機能に新たに加わった「社会貢献」にあります。大学の使命は「教育」「研究」という2つの要素が中心だったわけですが、そこに社会貢献が明記されるようになりました。社会貢献、つまり大学の研究から得られた成果を社会へ還元する方法として、いろいろなやり方があると思います。研究の成果が製品開発に使われることで産業に寄与することもそうですし、生涯学習の場として大学が社会へ開かれるというのもそうです。本学には、ほかの大学と異なり、形として残すことができるという特長があります。完成物がある、これこそが芸術大学ならではのことだと思います。
 今現在、たくさんの企業様、自治体様などから、連携プロジェクトの問い合わせやお話をいただいています。学生にとって、ときには高度なことを求められることもあります。こうした経験が個人のスキルアップにつながればと思います。学生の場合、予算や期限よりも、とにかく求められたことに対して100パーセント以上のものを出したいと、そういう純粋な気持ちで取り組みます。企業様もそういうことを理解していただけるのであれば、非常によいものができるのではないかと思っています。学生のスキルの向上、企業様にとってもプロに発注するのとはまた異なった仕上がり、そうしたことが積み重なって大学のバリューにつながっていけばと考えています。
 本学では、これまでたくさんの産学官連携プロジェクトが行われてきました。しかし、それらが一元的にまとめられているわけではありませんでした。こうした財産ともいえる実績が生かしきれておらず、非常に惜しいことをしたと思います。大学が取り組んでいることについて、社会からも知ってもらえるようもっと充実させ、発信していく必要があります。社会から求められている存在であるということを、大学自身でも宣言していきたいと考えています。

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