卒業・修了制作展 優秀賞

北名古屋市市長賞

CBC賞

ギャラリーかんしょ賞

後藤紙店賞

こころの音

日本画コース

大竹 しおり

日本画コース 大竹しおり
 柔らかな光に包まれた母親と子どもたち、見ていると穏やかな気分になる絵です。描かれている子どもの表情と仕草から、非常によく観察されていることが窺えます。
 タイトルの「こころの音(ね)」は、声やモビールが揺れる音、そんな日常の生活音を表しているといいます。部屋のディテールからもモデルがあることを想像させ、伺ってみると、母親は大竹さんのお姉さんで、子どもは姪なのだそう。モチーフとしては繰り返し描いているもので、時間的な経過も盛り込みたいと右隅にお姉さんのウエディングの写真を描き込んだといいます。
 「いつも自分自身の精神性について考えることが多く、そういった時に自分を落ち着かせられたらと思い、姉の家族を描くようになりました。絵を観てくれた人が、自分と同じような気持ちになってくれたら、穏やかな気持ちになってくれたらなと思います。これまでは子どもを描くことが多かったので 、これからは静物や人物以外のモチーフにも挑戦したいと考えており、上手く感情を乗せられたらと思います」。

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