卒業・修了制作展 優秀賞

北名古屋市市長賞

Tenotori -鳥に触れる本

メディアコミュニケーションデザインコース

伊藤怜奈

メディアコミュニケーションデザインコース 伊藤怜奈
 塀の上に集まって鳴き合うスズメ、空中で戯れながら飛ぶカラス、公園で地面をついばむハト。私たちの身近にいる野鳥は、日常の風景の中にありながら、実際に触れることのできないどこか遠い存在でもあります。伊藤怜奈さんの作品「Tenotori」は、そうした野鳥を「本」という形に置き換え、触れる体験として提示した作品です。
 制作された本は、鳥のくちばしから尾までの長さを本の縦幅に、翼を広げた長さを横幅に対応させ、さらに体重を本の総重量に置き換えて設計されています。紙の種類や厚さ、製本方法を検証しながら重さを調整し、実際の鳥に近い感覚を本として再現しました。ページには鳥の形態や生態、文化的なエピソードなどがまとめられており、読みながら鳥について知ることができます。
 「鳥は好きでも、野鳥に触れることはほとんどありません。本を手に取ることで、その重さや大きさを感じながら鳥を身近に感じてもらえたらと思いました」と伊藤さん。普段は距離のある存在である野鳥を、触覚と読書の体験を通して私たちの手の中に呼び寄せる作品です。

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