芸術学部 芸術学科 デザイン領域

先端メディア表現コース

「最先端のメディア」を駆使した高度なものづくりの表現者を目指す

 デザイン、映像、メディアを横断するテクノロジーを学びます。デザイン分野では、さまさまざまなデザインに役立つ素材の研究を行います。映像分野では、特殊撮影、モーショングラフィックス、編集、配信のプロセスを学びます。メディア分野では、コンピュータと人間を結びつけるインターフェースの制作を学びます。3つの分野を交錯させ、アナログとデジタルの表現を分け隔てなく学ぶことで、変化し続ける社会を柔軟に生き抜くスキルを磨きます。また、デジタルファブリケーション工房(仮称)でさまざまな素材を使った新しい「かたち」のデザイン、プロジェクトを進めていきます。

デジタルファブリケーション工房

 自由なものづくりの可能性を広げることを目的に、西キャンパスに新設されます。3Dプリンターやレーザー加工機に代表されるようなデジタルファブリケーションツールの利用を促進し、アイデアを素早く具現化。また広く社会や企業とものづくりの場としてつながることも目的とします。

レーザー加工機

3Dプリンター

CNCフライス

竹内創准教授

 これまであまりメディアとしての位置づけをされていない事柄に「メディア」としての評価を与え、作品として制作することで、新旧のメディアのありかたに対する認識を広げることを目標としている。

  現在のメディアデザインコースから生まれ変わり、最先端のメディア表現を追求していきます。デザイン、映像、メディアの3つの柱に分け、1年次からファンデーションとともにコースに特化した授業を行います。映像は、現在もメディアデザインコースでやっていますが、さらに特殊撮影、スタビライザーやジンバルを使った撮影やドローンを使った撮影など、各種撮影機材を導入し、さらにCGや映像の加工、モーショングラフィックなど、編集も考え合わせて充実させます。また、映像を発信することが簡単にできるようになってきている現状もあり、映像を発信するところまで含めてやっていこうと考えています。
 メディアの部分は、プログラミングもやりますが、人とコンピュータの接点になるインターフェースのデザインが近いかもしれませんね。インターフェースといっても単なる操作系だけでなく、例えばお客さんの動きに合わせて映像コンテンツが変わったりするようなことなどが挙げられます。それから電子工作もやっていきます。ものづくりについても大切に考え、その部分も特徴づけていきたいと思います。声や音に反応するインターフェースであるとか、UI(ユーザーインターフェース)、UX(ユーザーエクスペリエンス)のデザイン、ARやVRなども特化してやっていきたいと思います。
 もう一つ、デザインテクノロジーということで、デジタルファブリケーション工房が4月からできます。レーザー加工機や3Dプリンター、CNCフライスなど、いくつか工作機器を入れ、デザインとものづくりのシステムをつくっていこうと考えています。新しい素材を使って何ができるか、実験的なこともやっていこうと思っています。