CDRM名古屋芸術大学
クロスディシプリナリ
研究会議

Cross
Disciplinary
Research
Meeting

名古屋芸術大学クロスディシプリナリ研究会議

名古屋芸術大学クロスディシプリナリ研究会議

名古屋芸術大学クロスディシプリナリ研究会議について

About CDRM

名古屋芸術大学・領域横断型研究プロジェクト=CDRM(Cross Disciplinary Research Meeting)は、社会の中で本学が有するソリューションを十全に生かせるよう、異なる分野の教員が集結し新たな大学教育、社会貢献、知的生産に取り組むプロジェクト群の総称です。

1970年創立の本学では既に50年間の道程を歩んできました。当初は、音楽、美術、デザイン、幼児教育の4分野を中心とする高等教育を担ってきましたが、現在では舞台芸術やエンターテインメント、リベラルアーツ、メディア表現、コンテンツビジネスなどの多彩な新規分野も展開する芸術系総合大学へと成長しました。大学内のこのような変化は、この50年間に起きた社会構造の変革に呼応するものですが、私たちは学部学科内に単なるジャンルの増設をおこなうだけでは、新たな学びや創発的な研究は生まれないと考えました。

そこで、2022年にFD(Faculty Development)の一環として、異なる分野の教員が共同授業を展開することから有期的な異分野横断の試みを開始し、今年はその3年目となりました。今では学内の共同授業のみに止まらず、企業や病院、地域コミュニティ等との共同プロジェクトをはじめ、名古屋芸大発のデジタルコンテンツの制作/配信、地域の小学校と協力したSTEAM教育の取り組みなど、多様な企画へと進化しています。

当サイトでは、現在進行中のCDRMプロジェクトの数々を紹介するとともに、新たな異分野横断の取り組みを誘発する契機を展望していきます。

各リサーチプロジェクトについて

CDRM1

アートのアウトリーチ 〈ゲイジュツのチカラ〉
アートのアウトリーチ
学生の作品を貸出・展示
アートのアウトリーチ
病院での音楽会
さまざまな施設との連携活動

豊橋市民病院|はしもと総合診療クリニック(名張市)|まいゆめ(名古屋市)|新城福祉会・レインボーはうす(新城市)
……など

一昨年度の「子どもとアート」、昨年度の「医療とアート」に引き続き、今年度は「アートのアウトリーチ」として、活動の幅を広げてきました。

今期1月までの活動は次の通りです。

◆はしもと総合診療クリニック(三重県・名張市)では待合室に日本画、洋画の学生の作品を展示させていただきました。

アートのアウトリーチ

◆新城福祉会(愛知県・新城市)のスタッフの方に講義をして頂いたうえで、レインボーはうすの「一点モノ工房」の活動のロゴを学生が作りました。

◆豊橋市民病院の小児科病棟では音楽領域の教員と卒業生(音楽療法士)が、音楽会(演奏・楽器と触れ合うワークショップ)を行いました。

アートのアウトリーチ

◆中日青葉学園を学生と見学させて頂きました。児童養護施設の明るさ、温かさを感じさせる作品を学生が作る予定です。

2月以降は卒展・修了展見学、靴箱ペインティングワークショップ、他の児童養護施設の見学を予定しています。

CDRM2

子ども教育×メディア(STEAM教育)
子ども教育×メディア(STEAM教育)

CDRM2では芸術学部(先端メディア)と教育学部との領域横断連携を目的に、バンテリンドーム・椙山女学園大学・セントレアにおいて体験型メディアアトラクション「デジタルバッティングセンター」を実施した。またSTEAM教育の一環としては2023年度に続き、芸術学部では名古屋市科学館と連携して科学をテーマにした映像やポスター等の作品展示・体験型ワークショップなどを実施し、教育学部では北名古屋市立鴨田小学校と連携して「アーテックロボ」を活用したフィジカルプログラミング教育の出前授業を実施した。

(参考)
先端メディア表現コース 名古屋市科学館「メディアアートで科学のみりょくを伝えてみた!」開催
https://www.nua.ac.jp/group_tsusin/collaboration/241004.php

CDRM3

名芸大発領域横断的デジタルコンテンツの
企画・制作・発信
名芸大発領域横断的デジタルコンテンツの企画・制作・発信
名芸大発領域横断的デジタルコンテンツの企画・制作・発信

名古屋芸術大学の学生や教員の活動を幅広く発信することを目的としたWebサイトなどを公開しています。

NUA Records "Showcase"
「次の世代を担うアーティストを本学より広く世に伝える」⽬的で、本学Pro Aコースと⼤学院で演奏を専攻する学⽣・卒業生から優れた学⽣を選出し、⼀⼈当たり20分程度の楽曲をセッション録⾳形式で収録しNUA Recordsより配信を行なっています。2025年3月21日には仁平井彩圭、秋山紗穂、棚澤実尋、榊原未来という本学で学んピアニスト4人の録音作品の配信を開始します。アートワークはデザイン領域の片山浩先生に依頼、学生によって制作を行いました。
http://nua-music.jp/nuarecords/

名古屋芸術大学有志マンガ誌「ILK[イルク]」ティザーサイト
デザイン領域イラストレーションコースの自主ゼミ「マンガゼミ」が中心となって学部・学科・領域を超えゼミに参加している学生によるマンガ誌「ILK[イルク]」を刊行しており、2024年度の最新号(700頁超)の刊行に併せティザーサイトを開設、同時に電子書籍版の配信も開始しました。
https://www.nua.ac.jp/research/cdrm/ilk/

2024年度 WEB卒展3Dウォークスルー
https://meigei-sotsuten.jp/1056/

1Min Project 2023
サウンドメディア×先端メディア表現
http://soundmedia.jp/1min2023/

CDRM4

高大連携
初回の「お話をつくってみよう」の作業でアドバイスする村田仁先生
初回の「お話をつくってみよう」の作業でアドバイスする村田仁先生
4回目のギャラリートークで話す2年生とナカノケン先生
4回目のギャラリートークで話す2年生とナカノケン先生

【デザイン領域・芸術教養領域】
昨年度に引き続き、「マンガ・アニメ・ゲーム(フィクション)とリアル(現実世界)を探求しよう 〜コンテンツ制作を経験する試み〜」と題し、四日市メリノール学院と本学で10月から11月にかけて5回、実施しました。

◆1~3回目は、高校でのレクチャー&制作指導を個々に行いました。第1回 村田、第2回 谷川、第3回 茶谷。

◆4回目は、本学東キャンパスでナカノがレクチャー&制作指導を行いました。また、デザイン領域の2年生2名が自身の展覧会についてギャラリートークをしました。

◆5回目は、本学西キャンパスで、上記4名と津田が成果物の展覧会と講評会を実施しました。講評会終了後、プロのマンガ家のレクチャーも行いました。

生徒さんたちは、とても良い作品を多数作ってくれ、私たち教員も唸らされました。


【美術領域】
本学のWEBサイトにある講師派遣プログラムから依頼を受け、11月10日高等学校文化連盟名古屋支部ワークショップを名古屋造形大にて行いました。例年、美術領域で行っている、1月26日、高等学校文化連盟西三河支部の講評会を岡崎市美術館にて開催予定です。その他の高等学校や乗馬クラブなどの企業連携企画を進めているところです。

NUAフィルハーモニー管弦楽団 第13回定期演奏会
NUAフィルハーモニー管弦楽団
第13回定期演奏会

【音楽領域】
NUAフィルハーモニー管弦楽団 第13回定期演奏会
愛知県立明和高等学校2年生 粂野心鞠さん(ピアノ)がソリストとして出演した。
堂々たる演奏でベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番を披露した。

【デザイン領域】、【舞台芸術領域】、【子ども学科(教育学部)】も、昨年度までの高大連携の事業を進めてきました。来年度に向け、領域・学部横断でできることを探っています。

CDRM5

学習成果可視化
学習成果可視化
芸術教養領域「レヴュー3」リベラルアーツコース2年生の展示作品

各領域/学科が年度末に行なっている「学習成果を可視化している展示、発表会など」を委員が見学。また、各領域/学科の「学習成果を可視化している展示、発表会など」で発表している学生から、高い達成度の学生1名と平均的な達成度の学生1名を選び、領域/学科別到達目標から割り出した項目で自己評価のアンケートを取り、学生の理解度を調べた。

対象の学習成果を可視化している展示、発表会など
・芸術教養領域 「レヴュー3」 リベラルアーツコース2年生 12月6日〜11日 A &DセンターWEST
・舞台芸術領域 「舞台模型で見るいくつかの物語」 1年生 12月6日〜11日  A &DセンターEAST
・音楽領域 「nuaステーションセッションクラス」 渡邉クラス(POP, R &B) 1月11日 東キャンパス3号館ホール
・美術領域 「レヴュー展」コミュニケーションアートコース、美術総合、工芸コース1年生 1月11日〜1月19日 西キャンパスH棟401教室
・デザイン領域 「レヴュー展」 テキスタイルデザインコース3年生 1月11日〜1月19日 西キャンパス体育館
・子ども学科 「卒業論文」 子ども学科4年生

CDRM6

他大学との合同プロジェクトの推進
他大学との合同プロジェクトの推進 本学と静岡理工科大学との合同プロジェクト「方言×アートプロジェクト」より
他大学との合同プロジェクトの推進
本学と静岡理工科大学との合同プロジェクト「方言×アートプロジェクト」より
(1)バンコク大学との交流

バンコク大学学長の名芸訪問に関するディレクション全般を行い、共同プロジェクトについての議論も交わした。

(2)静岡理工科大学との共同研究

静岡理工科大学との合同プロジェクト「方言×アートプロジェクト」を実施した。
「かわりゆくカタツムリ こどもワークショップ」
日時:2024年11月10日(日)
場所:SISTグループ静岡駅前キャンパス
共同研究者:伊藤明倫、谷口ジョイ(静岡理工科大学 情報学部)