芸術学部 芸術学科 デザイン領域

カーデザインコース コース概要

学部・大学院芸術学部 芸術学科 デザイン領域

カーデザインの夢工場

自動車はとても便利な道具で多くの人が毎日利用しています。それは人によっては友達であったり、宝物であったり、衣服と同じくらい身近なファッションの一部であったりもします。けれども残念なことに自動車のデザインがどのように生み出されているのか、どこでどのような人たちがデザインしているのかあまり知られていません。でも、実はその職場こそサンタクロースのおもちゃ工場のように、楽しくて面白い、デザイナーを夢中にさせる夢工場なのです。
皆さんもカーデザイナーという仕事はスケッチを描く人、というイメージを持っているかもしれませんが、それは仕事のほんの一部でしかありません。カーデザイナーはもちろんスケッチも描きますが、その後、1/5縮尺モデルや、最近はCGの映像などを作ります。さらに、すべて1/1モデル、つまり本物とまったく同じ大きさの、粘土のモデル(クレイモデルといいます。)を作ります。トラックだろうが、オートバイだろうが例外はありません。このモデルは造形を考えながら色々なスタイリングを試し、検討を加え何度も変更しながら魅力的な形に作り上げます。これをデザイナーとクレイモデラーと呼ばれるモデル制作の専門家が協力して作るのです。これこそが夢工場なのです。

ここでは、ほかにもシートやダッシュボードなどのインテリアをデザインするグループ、色のコーディネートやファブリックなどの素材をデザインするカラーグループ、次の商品の計画を練る企画グループ等など大勢のスタッフが夢を形にしています。そこにはとてもたくさんの仕事があり多くのデザイナーが働いています。

私もカーデザイナーとして長い間働きました。主にエクステリアデザインと呼ばれる外観のデザインを担当し、たくさんの車をデザインし、その車たちの多くはいまも世界中を走り回っています。夢工場で作り上げた車が世界中を走り回るのです、こんな素晴らしい仕事はありません。

名古屋芸術大学 カーデザインコース片岡祐司 教授


伝統と実力のカーデザイン

本学では開学初期より多くのカーデザイナーを輩出しており、現在では100名におよぶ先輩が大手メーカーで活躍しています。
この実績を踏まえて2016年にはカーデザインをこれまでのインダストリアルデザインコースから独立、大学としては日本初の本格的なカーデザインコースを開設、さらに積極的にカーデザイン教育を推し進めています。
本コースの特徴は基礎と感性を重視した教育方針にあります。スケッチ表現やモデルなど立体表現はまずは手で描き、手で作る。自分の体で表現力を身に着けることにこだわり感性を鍛えます。
現在はIT環境が整いデジタル表現を授業に採り入れる傾向が増えています。しかしながら、スケッチの意味、モデリングの重要性、立体デザインの基本を理解せずしてデジタルツールを使っても、表面的な表現にとどまり、デザインの本質に迫ることができません。
いずれ多くの仕事がロボットやコンピューターに置き換わる時代が来ますが、その中においても生き残れるアート表現にまで到達することがカーデザインコースの目標です。

2018年度芸術学部カーデザインコース教員

・特別客員教授 永島譲二 

  BMW AG デザイン部門 エクステリア クリエイティブ ディレクター

・教授 片岡祐司

  名古屋芸術大学常任理事 日本カーデザイン大賞選考委員

  元スズキ株式会社デザイン部スタジオ統括担当

・教授 高次信也

  元スズキ株式会社2輪デザイン部部長、自動車技術会デザイン部門委員会幹事

・客員教授 木村徹 

  前川崎重工業モーターサイクル&エンジンカンパニー チーフ・リエゾン・オフィサー

  木村デザイン研究所、元トヨタデザイン部部長

・講師 多田真治

  マツダ株式会社デザイン部

・技術職員/モデラー 松本博仁

  2011年日本カーデザイン大賞 ゴールデンクレイトロフィー受賞モデラー

 

卒業生の自動車関連就職先

職種:カーデザイナー、モデラー、デジタルデザイナー、カラーデザイナー

主な就職先:トヨタ自動車、日産自動車、ホンダ技術研究所(24輪)マツダ、スバル、三菱自動車工業、日野自動車、ダイハツ工業、スズキ(24輪)、ヤマハ発動機、トヨタ車体、川崎重工業、

デンソー、アイシン精機、豊田自動織機、トヨタ紡織、STUDIO SIGN、吉利汽車、ブリジストン、東海理化、豊田合成、林テレンプ、TBカワシマ、中央精機、トピー工業、サカエ理研工業、テクニカルリンクス、小島プレス、日南、アーク、テクモ、NDデザイン、ワールドエッチング、 他

 

 

特別客員教授 永島譲二
『ヨーロッパ自動車人生活』イラスト展・デザイントーク

これまでも本学ではカーデザイン関連のイベントを多数開催してきましたが、本年度はドイツBMW AGのエクステリアクリエイティブディレクター永島譲二氏が特別客員教授に着任、開学50周年記念のプレイベントとして講演会と展覧会『ヨーロッパ自動車人生活』を開催いたします。
永島氏は現役で活躍されているデザイナーですが、一方で自動車デザインの研究家でもありカーグラフィック誌では20年におよぶ連載を執筆されています。
この度、この連載より20年分のイラスト100点以上の作品を名古屋芸術大学のA&Dセンターで展示し、合わせて講演会を開催します。

詳細案内HP http://www.nua.ac.jp/info/23865.html

Rolls Royce Silver Cloud 1965 Cadillac Coupe de Ville 1954
  (画:永島譲二)

 

インダストリアルデザインコース、
カーデザインコースこれまでの主なイベント

ジェームスダイソン 特別客員教授  作品展、公開講座/ワークショップ(2006年) 

奥山清行 特別客員教授 作品展、公開講座/ワークショップ(20072009年)

ポール・フリーストマン 特別客員教授 作品展、公開講座/ワークショップ(20082015年)

内田盾男 カーデザインコース開設記念特別公開講座(2015年)

木村徹 特別客員教授 公開講座/ワークショップ(2017年)

永島譲二 特別客員教授 作品展、公開講座、ワークショップ(2018年)

 

デザイン領域トップ