お知らせ

【教育学部】幼児と環境 「粘土で考える」

2022.10.07

子ども学科

今年度開講の1年次演習科目「幼児と環境」は、
2年生の保育士資格・幼稚園教諭免許取得必修科目
「保育内容演習 環境」につながる入門科目でもあります。

この授業では、園でよく取り組まれる保育活動の題材に着目して、
なぜその題材が保育でよく取り上げられるのかを重視して、授業を展開しています。

今回は「粘土」。

「粘土」と言っても、用途に合わせて「土粘土」「油粘土」「紙粘土」「小麦粉粘土」などがあることを学んだ上で、
ある園児達の画像を見ながら粘土を作成していく過程で、
どのような指先や手、ヘラなどの道具を駆使しているかを観察してみました。

すると、「つまむ」「伸ばす」など様々な技巧を駆使していること、
そうした技巧を通して動詞ことばも獲得していることなどを学びました。

そうして次に、学生自身が粘土で作品化してみることで、
どれだけの指先、手、道具の使用をしているものなのか?
自身で観察しながら、ことば化する実習に挑みました。

<学生が実感して書き出したもの>
集める、合わせる、穴をあける、押し付ける、押す、折る、(へら)で書く、数える、固める、刻む、切る、削る、こすりつける、転がす、(へらを)差す、割く、成形する、叩く、立てる、ちぎる、つける、作る、包む、つなげる、つねる、つぶす、つまむ、摘む、投げつける、ねじる、練る、乗せる、伸ばす、引っ張る、ひねる、平たくする、広げる、掘る、曲げる、まとめる、丸める、分ける、割る

こうしてみると、いかに「粘土」というものが、
人間の体の諸機能やことば化を進める優れモノなのかが実感できました。