【地域連携】愛知県「障害者芸術文化活動推進事業」稲沢市「愛厚はなのきの里」で出前講座がスタート
2026.02.16
産学官連携
名古屋芸術大学は、愛知県と「障害者芸術文化活動の推進に関する協定」を締結し、アートを通じた共生社会の実現を目指す活動を継続しています。その一環として、今年度も県内の障害者支援施設を対象とした「出前講座」がスタートしました。2026年2月2日(月)、愛知県稲沢市にある障害者支援施設「愛厚はなのきの里」にて、本学非常勤講師の寺脇扶美先生を講師に迎え、全2回にわたる連続講座の第1回目が開催されました。
今回のワークショップのテーマは、物の表面の凹凸を紙に写し取る「フロッタージュ(擦り出し)」です。約10名の利用者さんが参加し、まずはスタッフや先生が用意したコースターやランチョンマット、巻きすなどの素材を使い、色鉛筆で丁寧にその質感を写し取っていきました。
制作が一段落したところで、寺脇先生から「施設内にある気になる凹凸も、自由に擦ってみましょう」と声が掛かると、参加者の皆さんは思い思いに車いすを動かし、お気に入りの「形」を探しに出かけました。空気清浄機の吹き出し口の規則正しいスリットや、台車の表面、さらには毎日愛用している自身の車いすのタイヤの溝など、フロッタージュを通して日常の断片が鮮やかな模様として紙の上に出現します。普段見慣れているはずのものが全く別の表情を見せる面白さに、皆さん夢中になって取り組んでいました。
この日、楽しみながら生み出された数々の素材は、2月16日に予定されている第2回の講座にて、一つの大きな絵画作品へと構成される予定です。完成した作品は、3月に愛知芸術文化センターで開催される「あいちアール・ブリュット優秀作品特別展」にて披露されます。一人ひとりの発見と豊かな感性が重なり合い、どのような大作へと昇華されるのか。今からその展示が非常に楽しみになる、活気あふれるひとときとなりました。