学部教育で修得してきた制作技術と造形理念をふまえ、
より深い芸術の探究を目指します。
現代では絵画、工芸、デザインの各領域が越境しつつ新たな表現を見せ始めています。
さらに、そうした芸術についての研究も求められています。本研究科では、より高度な専門性の獲得と、従来の領域にとらわれない幅広い研究を可能にする教育課程を組み立てています。
現代を意識し、新たなるものへの挑戦をめざした研究を行います。
美術研究科は、高度な専門能力を有する人材育成をめざし、制作を中心とする3研究領域と、理論を中心とする1領域で構成しています。ここでは現代を意識し、新たなるものへの挑戦をめざした研究態度が要求されます。また、そのためのより広い知識と深い思考が要求され、研究の根拠を模索する実践が重要となります。こうして得られた数々の発見と見識が、今後の活動を揺るぎないものとし、さらにそれを持続する強い意思を培ってくれることでしょう。新しい時代を創出できる人材に育ち、大きく羽ばたくことを期待しています。
研究領域
絵画、造形、同時代表現、美術文化の4研究領域からなり、さらに絵画研究は日本画、洋画、造形研究は工芸の3分野に分かれています。絵画、造形に加え、新たな時代の表現を切り開く同時代表現と、理論研究を主とする芸術学・美術史と芸術環境が開かれています。大学院生は、このいずれかの領域を選択、所属し、それが各自の研究の柱になります。(※2020年度カリキュラム)
関連領域・理論領域の開講科目
それぞれの研究領域を超えて、相互に関わる横断的な視点を養うために、関連領域、理論領域の科目を開講しています。関連領域は、絵画技法演習1・2、映像表現演習、スペースデザイン演習、クラフトデザイン演習、都市造形演習、地域プロジェクト演習、意匠計画演習、コミュニケーションデザイン&アート演習、美術史演習、芸術計画演習の10科目、理論領域は、芸術学特論、美術史特論、現代芸術とメディア、芸術環境特論、クラフトデザイン特論、芸術特講1・2、デザイン学特講1・2・3・4、の7科目で構成。各自が研究に必要な科目は主体的に選択できます。(※2020年度カリキュラム)
取得できる免許状・資格
- 〈教育職員免許状(一種)を所持し、大学院修了〉中学校教諭専修免許状(美術)/高等学校教諭専修免許状(美術)/高等学校教諭専修免許状(工芸)を取得
- 〈学芸員課程を履修〉学芸員資格
学生作品
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島次 逸郎
「sound:いのちの唄」(500号円形 3333mmφ)
日本画制作 -
鷲見 真由子
「歩」(2273x2273mm)
絵画研究/日本画制作 -
新川 恵理
「父」770x580mm)
絵画研究/洋画制作 -
岡田 芙紗子
「漂う」(550mmx900mm)
造形研究/工芸制作 -
陳 帆
「見る、遊ぶ、響くシリーズ 独具慧眼」(1440x2440mmx4枚)
同時代表現研究 -
塚本 翔子
「回顧」(910x727mm)
同時代表現研究 -
福原 穂奈美
「なにかが変わるかもしれない」同時代表現研究
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宮脇 由衣
「patching and darning」同時代表現研究
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山口 渚
「新世界」(2590x1940mm F200)
同時代表現研究 -
山田 茜
「Dance all night」(5100x4100mm)
同時代表現研究 -
河内 麻耶子
「幸せの予感」(1818×2273mm)
絵画研究/日本画制作 -
渡邊 晃奈
「Good morning,Good night」(1818×2273mm)
同時代表現研究 -
若山 瞳
「contingency fifty foot pieces」インスタレーション
同時代表現研究 -
杉本 真弓
「彼女は奥に」(1620×1300mm)
絵画研究/洋画制作 -
「沈殿」